2022年10月4日の『ザ世界仰天ニュース』では、ココ山岡のダイヤ事件を特集しました。
1990年前後はテレビ番組に賞品提供などもしていて、当時有名だった宝石会社です。
この、「ココ山岡」が若者を中心とした詐欺事件に発展し、社会に大きな衝撃をもたらしました。
こちらの記事では
- 【仰天】ココ山岡ダイヤ事件放送内容!デート商法とはどんな詐欺手口?若者が高額詐欺被害
というテーマでココ山岡の恐ろしいセールスの手口や詐欺の実態についてご紹介します。
ココ山岡とはどんな会社?ダイヤの販売会社で超有名【仰天ニュース】
2022年10月4日、世界仰天ニュースでは「ココ山岡のダイヤ事件」について特集しました。
一体どんな事件だったのか、一つずつ見ていきましょう。
ココ山岡とはどんな会社?
ココ山岡とは、一世を風靡したダイヤモンドの販売会社で、1967年に横浜元町で設立されました。
全国的な知名度を上げるために、積極的にクイズや視聴者参加型のテレビ番組に賞品を提供していました。
「敢闘個人章として、ココ山岡より、落ち着いたデザインの中に豪華さを秘めたダイヤモンドファッションリングが贈られます」
というフレーズをテレビ番組で見た人はとても多く、とても有名な会社でした。
小さな宝石店から全国展開の大きな企業に変わっていきます。
渋谷や銀座など、全国で130店舗あまりを経営していました。
1992年には年間630億円を売り上げました。
しかし、1997年1月9日に、突如、自己破産を申し立てました。
翌日に破産宣告が下り、全店舗98店が閉店。
この際の負債総額は、526億円でした。
実は、消費者の中には、多額のローンを抱えている人もいたのです。
被害者に被害金額を聞いているインタビューがあるのですが、
「ローンの手数料含めて200万円のダイヤのネックレス。おそらく経営陣はわかっていたと思うんですよ。こんなやり方先行かない。僕も詐欺だと思う」
「130万円でした。ココ山岡のやったことは許せない」
と、言っています。
ココ山岡は若い男女に対して衝撃のセールスをしていたのです。
ココ山岡ダイヤ事件まとめ!デート商法とはどんな手口?
仰天ニュースでは、裁判資料やニュース素材等、被害者の取材に基づき、ココ山岡のダイヤ事件を再現していました。
東京に住む30代の男性の場合
手取り約30万円。六畳一間のアパートで一人暮らしをしていました。
1995年のある日、友人に連れられて競馬場へ。
その帰り道に「あのー、お客様。ちょっとだけアンケートよろしいですか?」と女性店員に声をかけられます。
「あ、はい」と言うと、店内に案内されて、アンケートをとりながら、世間話をして楽しいムードに。
「ちょっとだけ、ダイヤモンドの話をしてもいいですか?一応そういう話をしておかないと怒られちゃうんで」
と仲良くなったところで、ダイヤの話に持っていきます。
「お客様、こちらネックレスなんですけれども。素敵じゃないですか?」
「あと、こちらのダイヤモンドは “5年買い戻し特約”というものがあります」
と切り出されます。
5年買い戻し特約とは?
購入してから、5年以上たって、もし不要の場合、同じ金額でココ山岡が買い戻すという特約です。
貯金がない人には、ローンを組むことを勧めました。やり取りはこのように進んでいきます。
店員「ローンですと、月々1万円を切ります」
男性「そんなもんですか?」
店員「生命保険ってあるじゃないですか。あれって災いに備えてするものなんですけど、これは結婚という幸せのための保険を5年するようなものなんです。しかもお金が戻ってくる!」
男性「将来の結婚資金になるかも」
そして男性は、ダイヤモンドを購入してしまいます。
930,000円のダイヤの商品代に対して、分割手数料は36%で334,800円、支払総額は1,264,800円となりました。
男性は毎月1万円の支払いをしながら、5年間大切に保管していました。
ココ山岡は販売マニュアルを徹底!デート商法の手口とは
- 若い人に声をかけ「ちょっとだけアンケートいいですか?」と声をかけます。
- 販売員は基本女性で、一人目の店員は客と仲良くなり、年齢、家族構成、年収、預貯金額を聞き出します。
- 二人目の店員に聞き出した情報の紙を渡し、裏で、この客がいくらまで出せるか計算をします。
- そして、二人目の店員が200万円などの高いダイヤを見せます。
- 一人目の店員は客の味方となり、値引き交渉をします。
- 次に3人目の上司に当たる人がきて「誰にも言わないでくださいね」と言い、半額など、大幅値引きをします。
販売員の女性は売上によって階級分けされており、売上の多い女性は年収1,000万円という人もいました。
そのような仕組みでしたので、次第に販売方法がエスカレートして、ミニスカートをはいたり、客が買うまで6時間ねばったり、賞品を買ってもらうため、デートをする販売員も現れました。
これがデート商法と呼ばれるものです。
若者がココ山岡から高額詐欺被害!
男性が買ったこの頃には、ココ山岡は2年前から「5年後の買い戻し」ができない債務状況に陥っていました。
それにも関わらず、強引なセールスを続けていました。
その裏で、専務は私腹を肥やしたいと思い、複雑な方法で、会社のお金を横領していましたので、ココ山岡の会社の運転資金は回らなくなっていったと想像できます。
鑑定書も独自のもので、世間の鑑定とは、かけ離れていたので、実際の価値はそれよりだいぶ低かったのです。
バブル崩壊もあり、5年買い戻し商法で、実際に買い戻す人も現れて多くなり、次第に資金繰りは綱渡りに。
そして、突如、ココ山岡は1997年に自己破産をしてしまうのです。
先ほど、ダイヤモンドを買ってしまった男性は慌てて消費者センターに駆け込みますが、裁判をしないとお金は戻らないと言われます。
購入したダイヤを質屋に持っていくと、買った金額の10分の1の価値しかありませんでした。
返金も請求できず、ダイヤを売ることもできない、そんな被害者が当時全国で10万人いたと言われています。
ココ山岡ダイヤ事件の顛末はどうなった?
ココ山岡のクレジット会社を相手に裁判をして和解
全国各地で弁護団が結成され、約9000人の被害者が9社の信販会社を相手に裁判を起こしました。
クレジットの未払い金の免除と、すでに払った金額の返還を求めて提訴。
3年後の2000年11月、信販会社と和解が成立。
未払い金92億円の全額支払い免除と支払金59億円のうち約25億円が返還されました。
役員らは実刑判決
- 本間夏樹(元副会長)、懲役5年6ヶ月(控訴せず判決確定) 5年買い戻し商法を考えた人物
- 森下展男(元社長)(詐欺罪と特別背任罪)、懲役1年6ヶ月実刑
- 原義邦(関連会社社長)、懲役3年実刑
まとめ
【仰天ニュース】ココ山岡ダイヤ事件放送内容!デート商法とはどんな詐欺手口?
というテーマでお伝えしました。
「うまい話には裏がある」気をつけましょう。
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