2022年9月8日、エリザベス女王が96歳で死去されました。
1952年に父ジョージ6世が病死のため、25歳の若さで即位し、在位は70年で最長でした。
エリザベス女王の死去にともない、長男のチャールズ皇太子がチャールズ3世として新国王に即位しました。
カミラ夫人も「王妃」の称号で呼ばれ始めています。
かつては不人気だったカミラ夫人でしたが、最近は英国民の感情にも好意的な変化が現れ始めています。
こちらの記事では
- カミラ夫人が不人気から評判を上げたのなぜ?悪女から王妃へ!国民感情が変化した理由について
というテーマでお伝えします。
カミラ夫人が不人気だった理由「最も嫌われた女性」
1981年にチャールズ皇太子はダイアナ妃と結婚しましたが、招待客の中にカミラ夫人の姿もあり、二人の関係は断ち切れずに続いていました。
ダイアナ妃は結婚当初から二人の不倫に悩んでいて、結婚生活の間、とてもさみしい思いをしていました。
ダイアナ妃はカミラ夫人のことを「ロットワイラー(一度かみついたら離さない大型犬の名称)」と呼び、嫌っていました。
1996年にチャールズ皇太子とダイアナ妃は離婚しましたが、原因はチャールズ皇太子とカミラ夫人の不倫と言われています。
1997年にダイアナ妃は事故死して、国民だけでなく世界中が彼女の死に心を痛めました。
チャールズ皇太子は2005年にカミラ夫人と再婚しましたが、このような経緯を知っている世論はカミラ夫人にとても厳しく当たりました。
イギリスのメディアは「英国で最も嫌われた女性」と呼びました。
カミラ夫人は、このような国民感情に配慮して、皇太子妃ではなく、「コーンウォール公爵夫人」で通してきました。
チャールズ皇太子が国王になっても、「王妃」ではなく、「国王夫人」を使うとみられていました。
エリザベス女王のカミラ夫人の評価に変化
チャールズ皇太子とカミラ夫人が再婚した2005年当時、エリザベス女王はカミラ夫人のことを
「邪悪な女。いかなる形でも関わりたくない」(米ピープル誌)
と言っていました。
そんなエリザベス女王でしたが、2022年の2月に国民に向けてこのように話しました。
「息子のチャールズが国王になれば、私の時と同様、皆さんは彼と妻のカミラを支えてくださることでしょう。その時が来たら、忠実に公務に励むカミラが王妃の称号で呼ばれるようになることを私は心から願っています」
2022年7月にはイギリスのテレグラフ紙もこのように報道しました。
カミラ夫人の長年の地道な努力と献身が評価されたのです。
カミラ夫人の評判が上がった!国民感情に変化!
イギリスの世論調査ユーガブの結果を引用します。
カミラ夫人の好感度
2020年と2021年の 30%台 から
2022年は 40%台 に上がり、近年で最も高い値になりました。
王妃として良い仕事をするか?というアンケート結果(2022.9.13発表)
1位 良い仕事をするだろう 53%
2位 良い仕事をしない 18%
3位 わからない 29%
半数以上の人がカミラ夫人は良い仕事をするだろうと期待しています。
カミラ夫人が悪女から王妃へ!不人気から評判を上げた理由はなぜ?
チャールズ皇太子が国王になっても「国王夫人」を使うとみられていたカミラ夫人ですが、「カミラ王妃」と呼ばれる時がやってきました。
ダイアナ妃が亡くなった25年前では考えられなかったことだと言われています。
カミラ夫人が不人気から評判を上げた理由とは?
エリザベス女王の異例の声明のおかげ
先ほどもお伝えしましたが、2022年2月にエリザベス女王が、
「チャールズが国王になるときには、忠実に公務に励むカミラが王妃の称号で呼ばれるようになることを私は心から願っています」
と異例の声明をしました。
エリザベス女王はチャールズ皇太子が再婚した後の、カミラ夫人の姿を見てこられました。
カミラ夫人は、随分気を遣い、控えめな行動で、粛々と公務をしてきましたので、女王もその努力を認めたのです。
また、チャールズ皇太子はカミラ夫人をとても頼っていて、後のことをカミラ夫人にお願いしたいという気持ちと、自分の死後、一番もめる点は、カミラ夫人の称号だろうと考えて、先に考えを国民に示しておいたのです。
国民の感情としては「まだ抵抗はあるけれど、”女王がおっしゃるのだから”と受け入れる」という人も増えてきたようです。
2022年2月頃(エリザベス女王の声明後)の1,000人以上の英国人の調査結果
と早くもエリザベス女王の影響が感じられる結果でした。
カミラ夫人の努力
カミラ夫人はとにかく国民を刺激しないように、再婚後はずっと控えめな行動を心がけていました。
また、90以上の慈善団体を支援し、DVや性犯罪の被害者支援、識字力向上支援、動物愛護運動など、積極的に慈善活動をしてきました。
公務でもよく働きました。
次第に国民の評価も、ユーモアもあって、人柄も良いとの評判に変わっていきました。
エリザベス女王が声明を出されたのも、カミラ夫人を国民にもそろそろ認めてもらいたいという最後のお願いというような気持ちだったのではないかと言われています。
かつては「悪女」と呼ばれ、道で卵をぶつけられたこともあるカミラ夫人が「王妃」と呼ばれる日を迎えました。
どんなに評判が悪い人でも、その後の地道な努力で、認められるようになれることをカミラ夫人は体現されましたね。
きっとここまでは長い道のりだったと思いますが、今後はカミラ王妃として、イギリス王室を立派に支えていかれることと思います。
まとめ
カミラ夫人が不人気から評判を上げた理由はなぜ?悪女から王妃へ!国民感情に変化
というテーマでお伝えしました。
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