この小説がきっかけとなりドイツ連邦法務省は「過去再検討委員会」を立ち上げた
デビュー作の短編小説『犯罪』がドイツで45万部を超える大ベストセラーとなり、世界32か国で翻訳され、クライスト賞(ドイツの文学賞)を受賞。当時日本でも本屋大賞「翻訳小説部門」第1位になるなど大反響を呼んだフェルディナント・フォン・シーラッハ。ドイツで屈指の刑事事件弁護士としても活躍し、自身で取り扱った事件をベースにした社会派ミステリーを多く執筆してきた彼の初長小説『コリーニ事件』。作中で語られた驚愕すべき“法律の落とし穴”がきっかけとなり、出版から数ヶ月後の2012年1月には、ドイツ連邦法務省が省内に調査委員会を設置した。文字通り“国家を揺るがした”小説、待望の映画化!

主人公ライネンには『ピエロがお前を嘲笑う』のエリアス・ムバレク。被告人コリーニにはジャンゴでお馴染みの名優フランコ・ネロ。監督は『クラバート 闇の魔法学校』(08)で数々のドイツ国内映画賞を受賞したマルコ・クロイツパイントナー。

COMMENT

――マルコ・クロイツパイントナー監督 コメント
「原作の“正義”というテーマに惹かれた。具体的に言えば我々がふだん正義と呼んでいるものが本当にそうなのか、ということについて。この作品は “良心”についての物語で、正義のために立ち上がることが人間としてもっとも根源的な義務であることを示している――そして、いつだってその闘いには意味があるということも。」

STORY

殺人事件の国選弁護人になった新米弁護士。
だが被害者は少年時代の恩人だった…。
新米弁護士ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人に任命される。
だが被害者は少年時代からの恩人だった。
動機について一切口を閉ざす被告人だったが、
事件を調べるうちにドイツ史上最大の司法スキャンダルへと発展――
ドイツ国民誰もが知りたくなかった真実に向き合うことになる。

CAST&STAFF

エリアス・ムバレク
カスパー・ライネン
〔主な出演作〕
『ゲーテなんてクソくらえ』(13)
『ピエロがお前を嘲笑う』(14)
「はじめてのおもてなし」(16)
アレクサンドラ・マリア・ララ
ヨハナ・マイヤー
〔主な出演作〕 『ヒトラー ~最期の12日間~』(04)
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』(08)
『愛を読むひと』(08)
『ラッシュ/プライドと友情』(13)
『ジオストーム』(17)
ハイナー・ラウターバッハ
リヒャルト・マッティンガー
〔主な出演作〕
『ふたりのロッテ』(94)
『悦楽晩餐会/または誰と寝るかという重要な問題』(97)
『カスケーダー』(98)
『はじめてのおもてなし』(16)
フランコ・ネロ
ファブリツィオ・コリーニ
〔主な出演作〕
『続・荒野の用心棒』(66)
『天地創造』(66)
『ガンマン大連合』(70)
『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)
『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)
監督 マルコ・クロイツパイントナー
『クラバート 闇の魔法学校』(08・未)

BOOK

原作 フェルディナント・フォン・シーラッハ
1964年西ドイツ生まれ。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。1994年よりベルリンで刑事事件を専門とする弁護士として活動する。2009年に被告側弁護士としての経験を元に短編集『犯罪』(創元推理文庫)で作家デビュー。2010年度クライスト賞などを受賞し、日本でも2012年度本屋大賞「翻訳小説部門」第1位、「このミステリーがすごい!」(宝島社)「ミステリが読みたい!」(早川書房)「週刊文春ミステリーベスト10」(文芸春秋)で第2位にランクインした。以来、短編集を2冊〔『罪悪』(10)『刑罰』(18)〕、小説2冊〔『コリーニ事件』(11)『禁忌』(2013)〕ほか、著作は40カ国以上で出版されるなど、ベストセラー作家となった。2015年10月には、戯曲『テロ』が舞台化され世界の現代演劇においてもっとも成功をおさめた舞台のひとつとなった。日本では2016年朗読劇『テロ』、2018年舞台『TERROR-テロ-』として上演された。
『コリーニ事件』(創元推理文庫刊/酒寄進一訳)
発表された小説が日本でも「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」などに度々ランクインしてきたシーラッハ初長編作。2011年9月にリリースされ、ドイツ国内だけで50万部以上売れ、イギリス、スペイン、そして日本を含む多くの国でベストセラーになった。(日本国内では2013年4月刊行)

*第4位『週刊文春 2013年ミステリーベスト10』海外編
*第8位『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
*第16位『このミステリーがすごい!2014年版』海外編